【アート紙】
表面に顔料をつけ、均一になるように表面を処理して艶をつけた印刷用紙。白色で表面が滑らかになるため、写真の再現には打ってつけで、口絵や高級印刷物によく使われる。
【板紙】(ボール)
表紙の芯などに使う厚い紙のこと。
【A判】
JISで定められている紙のサイズ。A6判の文庫サイズからA1の594×841mmまで6種類。A判のもともとの紙であるA列本判(A全判)は625×880mm。
【AB判】→ワイド判
【エンボス】
型押しして、凹凸をつけた紙。またエンボス加工とも言い模様やマークによく使われるように、紙に型押しすることも指す。
【規格判】←→変形判
JIS規格に定められている印刷物や印刷用紙の寸法。A判、B判など。
【菊判】
A列本判よりやや大きいJIS規格外(旧規格)の原紙寸法。636×939mm。あるいは上記の菊判原紙を16裁した寸法150×220mmを指す。
【逆目】
紙には目があり、製本したときには天地の方向に紙の目が通っているように使うのが基本だが、反対に背に直角に目が通っていること。本が波を打ち、開けにくく、耐久性も落ちる。
【キロ連量】
印刷用紙の重さの単位。全判1,000枚を1連として、その重さをkg(キロ)で表示する。キロ数が少なくなれば紙は薄いということになる。
【斤量】
印刷用紙の重さの単位。全判500枚を1連として、その重さを斤で表示した。1958年のメートル法施行以後はキロ連量に統一されているが、慣用からキロ連量の意味で斤量と呼ぶことがある。
【コート紙】
紙の表面に顔料をつけ、機械で均一に表面処理をして艶をつけた印刷用紙。アート紙よりは顔料の量が少なく、印刷効果はアート紙に一歩譲る。値段もアート紙より安い。
【更紙】
新聞や謄写版印刷用に使われる紙。ケミカル・パルプの量が40%未満で、印刷用紙としては下位にランクされる。
【上質紙】
印刷用紙の内、 JIS規格の印刷用紙Aに当たる紙。書籍の本文用紙によくみられる。
【四六判】
JIS規格外(旧規格)の原紙寸法788×1091mm。または四六判原紙を32裁にした寸法を指す。B6判(128×182mm)よりやや大きい130×190mm。
【全判】(本判)
A列、B列など、各サイズに裁つ前の印刷用紙。しかし最近では全倍判という大きさの紙もポスターなどで使用されている。
【B判】
JISで定められている紙の寸法。B6判(128×182mm)からB1(728×1030mm)の6種類。B判の元々の紙であるB列本判(B全判)は765×1085mm。
【枚葉紙】
A判、B判など、ある寸法に断裁された印刷用紙。キロ連量で取引きされる。
【巻取紙】
断裁せず長いまま巻いてある印刷用紙。輪転印刷に使用する。
【洋紙】
西洋式の製紙方法を起源に、機械によってつくられる紙。現在流通している紙の大部分が洋紙である。
【和紙】
日本独特の製紙方法でつくられる紙。手漉きと機械抄きがある。
|