高野印刷株式会社〜印刷の基礎知識
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印刷の基礎知識〜製本印刷の基礎知識〜印刷印刷の基礎知識〜DTP印刷の基礎知識〜製版印刷の基礎知識〜印刷用紙印刷の基礎知識〜校正

【間紙】
印刷された紙の乾燥が不十分で、インクがこすれて汚れるのを防ぐためにはさみ込む紙。高級印刷物によく使われている。

【網代綴じ】
印刷物を綴じる方法のひとつ。折り丁の背に切り込みを入れ、接着剤をしみ込ませて背を固める。糸を使わないもう一つの方法、無線綴じを改良したもので、無線綴じと同じではない。

【一部抜き】
製本作業に入る前に、台毎の印刷物が順序通り揃っているか確認するため、一部ずつ抜いて1冊分に揃えたもの。

【糸かがり】(糸綴じ)
印刷物を綴じるひとつの方法。糸を使って縫うように綴じる。現在では機械による糸綴じが普通。

【奥付け】
書籍や雑誌の最後に、書名、著者名、編集者名、発行所名、定価などをまとめて記したページ、あるいはその箇所のことをいう。

【帯】(腰巻)
数ページにわたる企画など、全体に統一感を持たせるために、ページを通して帯状に横に引いた太罫。色をつけたり、網を使ったりすることが多い。また、本の表紙から裏表紙にかけて、あるいは外箱に帯のようにつけておく紙のことも指す。内容、著者に関する宣伝が目的であることが多い。

【折り】
印刷されたものを製本するために、ページ順に折りたたむこと。または折ったもの。

【合本】
同じ雑誌、新聞などを何号分かまとめて1冊に製本したもの。

【カバー】
表紙のこと。表紙を保護するために、表紙にかけるものを言う場合もある。

【かまぼこ】
丸い背を持つ書籍などの背を保つために入っているあて紙のこと。

【仮製本】
くるみ表紙で、中身と一緒に化粧裁ちする製本方法。表紙と中身が同じサイズになる。ペーパーバックスによく見られる。

【観音折り】
本の大きさよりも大きい紙を2つ折りにして折り込んである状態のもの。特に左右対称のものを両観音、片ページだけを片観音という。

【くるみ】
本の中身を綴じてから、表紙を裏表1枚でくるむようにして接着し、表紙と中身を一緒に化粧裁ちしたもの。

【化粧裁ち】
印刷、製本後、本の仕上がり寸法通りに紙を切ること。本の場合は天、地、小口の三方を機械で裁つ。表紙と中身を別に裁つものと、表紙とともに裁つものがある。

【小口】
本の背を除く三方を小口と言うが、それよりも背の反対側のみを指して言うことが多い。

【三方裁ち】
本の天、地、小口の三方を仕上げ寸法に切ること。これに対し、化粧裁ちは必ず三方裁ちとは限らず、天を残すやり方や小口を残すやり方がある。

【背】(背表紙)
本を綴じてある部分の外側。丸背、角背がある。

【背丁】
製本時の丁合のために、折り丁の背に、順序を示すために印刷される文字。書名と折り丁の番号などが印刷される。

【背標】
背丁と同じ目的で折り丁の背に印刷する記号。

【組版】
活版印刷で、活字を揃えて版をつくる作業。そうしてできた版のことも指す。

【装丁】(ブックデザイン)
書籍の全体のデザイン。本の造りや外箱、表紙から内容のレイアウト、書体など一切を含む。

【裁ち落とし】(裁ち代)
化粧裁ちで裁つ部分の寸法。普通は3mm。裁ちおとした屑のことも指す。

【地】(罫下)
本の三方の小口のうち、下の部分。

【丁合】
製本の工程で、1冊の本になるように折り丁を順番に揃えること。

【束】
用紙の厚さ、または表紙を取り除いた本の中身の厚さのこと。

【束見本】
本の束がどれぐらいになるかを見て検討するため、実際に印刷する用紙で製本所に作ってもらう見本。

【つきもの】
本に綴じられる本文以外の印刷物の総称。扉、口絵、目次、序文、あとがき、奥付けなど。本文の前につくものを前付け、後につくものを後付けと呼ぶ。

【天】
本の三方の小口のうち、上の部分。

【天綴じ】
天の部分を綴じること。また、そうして製本した本。伝票、便箋などによく見られる製本法。

【綴じ込み】
付録などを本に一緒に綴じて製本すること。1枚から数ページにわたる冊子まで様々な綴じ込みがある。

【綴じ代】
本を綴じるために必要な、のどの部分のスペース。綴じ方によって変わってくる。

【扉】
本の章や内容を区別するため、各ブロックの最初のページに単独でタイトルや見出しを印刷したもの。文字通りそのページの扉となる。巻頭の扉を本扉、中に入る扉を中扉と呼ぶ。

【取り込み】
製本作業の丁合のトラブルのひとつで、同じ折を2つか、それ以上重複して取ってしまうこと。

【中綴じ】
折丁と表紙を重ねて開いた真ん中の折り目を針金や糸で綴じる、製本のひとつのやり方。週刊誌に多く見られる。

【投げ込み】
本に綴じないで、ページの間にはさんである印刷物。正誤表などを投げ込みにする場合がある。

【のど】
本の綴じ目、あるいは綴じ目に近い部分のこと。

【ノンブル】
本のページ数を表す番号。英語でナンバーにあたるドイツ語。

【柱】
本文以外のところに入れた、書名や見出し、章のタイトルなど。

【花布】(ヘッドバンド)
本製本で、折り丁の背の部分の上下に貼ってある布地。補強のためにつけられるものだが、現在は装飾的要素が強い。

【貼り奥付け】(貼り奥)
別に印刷して、本に貼ってある奥付け。

【針金綴じ】
針金を使って本を綴じることで、仮製本で使われる。平綴じと中綴じがある。

【左開き】←→右開き
文字を横組みにした本で、のどが左側にくるもの。ページを左に繰っていくことから出た言葉。

【表1〜4】
本の表紙の呼び方で、表1はいわゆる表表紙。表2は表1を開いた裏側。表4は裏表紙で、その内側を表3と呼ぶ。

【平綴じ】
本の背に近いのどの部分を針金で綴じて、表紙をくるむ仮製本の方法。厚手のコミック誌、雑誌によく見られる。

【袋綴じ】
印刷物を折って袋状になった方を小口にしてのどを綴じ、小口を裁断しない綴じ方。和本や付録に見られる。

【ペラ】
ページ物でない、1枚の印刷物のこと。

【本製本】(上製本)
本を糸綴じして化粧裁ちした後、表紙をつける製本の仕方。表紙が中身より少し大きい。表紙は厚いものと薄いものがある。

【見返し】
表紙と裏表紙の裏側(表2と表3)に貼られ、本の中身と表紙を結合させる紙。

【右開き】←→左開き
ページを右に繰っていく本。本文は縦組みになる。

【溝】
本製本や厚い表紙の本の開閉を容易にするために、背に近いところにつけた溝。

【無線綴じ】
糸や針金を用いず、接着剤だけで本を綴じる方法。中身の背にのこぎりの歯状のギザギザをつけて、接着剤がよくつくようにして表紙をくるむ

【洋綴じ】
和綴じに対して、西洋風に本を綴じること。現在は圧倒的に洋綴じの本が多い。

【落丁】
本の中のページが一部抜け落ちていること。丁合をとる際のトラブルで、折り丁が一部あるいはそれ以上脱落するのが原因で起こる。

【乱丁】(増刷)
本のページ順が狂ったり、一部上下が逆になったトラブル。丁合の際のミスによる。

【和綴じ】
和紙を袋とじにする製本方法。古くから(奈良朝以来)日本で行われている製本のやり方。

【和本】
和紙を用い、和綴じにした本。あるいは日本語による日本の出版物。