高野印刷株式会社〜印刷の基礎知識
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印刷の基礎知識〜印刷印刷の基礎知識〜印刷用紙印刷の基礎知識〜DTP印刷の基礎知識〜製版印刷の基礎知識〜製本印刷の基礎知識〜校正

【アイ】
プロセスインクの一つで藍色のこと。シアン、またはシアンの頭文字をとってCとも書く。

【アカ】
プロセスインクの中のマゼンタ(M)のこと。紅色。

【圧胴】
印刷される紙と版を密着させて圧力をかけるのが圧盤。それが円筒形で、回転するようになっているもの。

【色浮き】
色かぶりよりは程度が軽いが、原稿に対して余分な色がかかっている状態。

【色かぶり】
カラー印刷で、なるべき色にならず、一定の色傾向を帯びていること。カラー写真原稿などで、不必要なかぶりがあった場合、校正時はこれを極力補正するように指定する。

【裏うつり】
印刷が終わった物を積み重ねた時、インクが上の印刷物についてしまうこと。裏よごれともいう。また、印刷した文字が紙の裏側から透けて見えることもこう呼ぶ。

【裏抜け】
印刷されたインクが、紙の裏側にまでしみ出してしまうこと。

【円圧式】
平らな版面を、円筒型の回転する圧胴とそれに巻き付いた紙の下を往復させる印刷方式。

【鉛版】
活版印刷の場合、組版に当てて取った紙型に鉛を流してつくる。輪転機で刷れるため半円筒にしたものは丸鉛版という。

【凹版】
版の凹んだところにインクをつめて印刷する方法で、グラビア印刷がこの方式。版画のエッチング、エングレイヴィングも凹版。

【オフセット印刷】
版に凹凸のない平版のひとつで、現在の印刷方式の主流を占める印刷方式。版から一度ゴムのブランケットに転写したインクで紙に刷る方式。

【オフ輪】
オフセットの輪転印刷機の略。これで印刷することをオフ輪にかけるという。

【オペークインク】
不透明インクのこと。オフセット印刷の版式では適性がよいとは言えず、特殊インクに属する。スミのオペークインクに限り、マットスミインクとして、単独に使用することは比較的容易に出来る。

【活字】
一般には印刷された文字という意味で使われるが、本来は活版印刷に使われる文字のこと。鉛、錫などを材料にした角棒状の金属の一端に、鋳込みによって凸型に文字をつくる。大きさはポイント、号で表す。

【活版印刷】
凸版印刷の一種で、活字を主に使用するもの。

【紙むけ】(ピッキング)
印刷インクのついている部分の紙の表面が、細かく向けてしまう印刷上のトラブル。紙の強度とインクのタックが合わないことによって起こる。

【キ】
プロセスインクのうち黄色のこと。イエロー、Yとも書く。

【清刷り】
活字組版など凸版をオフセットやグラビア印刷のための原稿として、アート紙のように白地で滑らかな紙に高い精度で印刷したもの。あるいは保存用や校正用として、少部数を紙に刷った印刷物。

【組版】
活版印刷で、活字を揃えて版をつくる作業。そうしてできた版のことも指す。

【グラビア印刷】
凹版印刷のひとつ。銅版に焼きつけた版の凹部にインクをためて刷る方法。調子再現がよいため、写真の再現によく使われている。転じて写真ページをグラビアページと呼ぶ。

【クリスタリゼーション】
印刷のトラブルの一つで、乾いた下刷りの上に次のインクを刷る時に、はじかれたようになって、インクののりが悪くなる現象。

【くわえ】
用紙が印刷機の中で送られる際、機械の爪がかかる部分。くわえの部分には印刷できず、ここは化粧裁ちによって落とされる。

【くわえ爪】
くわえ代にかかる印刷機の爪。

【軽印刷】
比較的安価で簡単に印刷物を作る方式の総称。軽印刷には孔版、タイプ・オフ印刷などが含まれているが、軽印刷それ自体を指す印刷方式はない。

【蛍光インク】
蛍光剤を含んだ顔料を使った特殊インク。明度、彩度が鮮やか。

【下版】
校了になった台を製版、印刷工程にまわすこと。

【見当合わせ】(トンボ合わせ)
2色刷り以上のカラー印刷や、紙の両面に印刷する場合など、各刷版が印刷される位置関係を合わせること。

【孔版印刷】
謄写版印刷やシルクスクリーンのように、版に細かい孔をあけて、そこにインクを通して印刷する方法。

【ゴースト】
同じベタ部分でも濃度に差が出てしまう現象。

【刷版】
印刷機にかけるために、金属、樹脂版やPS版に焼きつけた版のこと。

【3大版式】
印刷の代表的な3つの版式。版の形態から凸版、平版、凹版の3つに分けられる。凸版は活版印刷、平版はオフセット印刷、凹版はグラビア印刷が代表的。

【シルクスクリーン印刷】
孔版のひとつ。絹やアクリルの網目(スクリーン)をブロックすることでインクの通過量を加減する。網のかかった原稿を使用したり、手作業の場合、インクの盛り方を不均一にすることによって、グラデーションの再現も可能。

【スミ】
墨インクのこと。ブラック(BL、K)とも書く。1色刷りで、印刷所に対して特別の指定をしない場合には、スミインクによる1色印刷と判断される。

【刷り色】
印刷するインクの色。スミ以外の色を使いたい場合は、色見本帳で指定するか、印刷所の提示するインク見本の中から選んで指定する。

【刷出し】
校了後、印刷を始めたものの見本。印刷物の最終確認をするためのもの。

【刷り本】
印刷が終わり、製本工程に入る印刷物。刷り本は普通製本部数よりやや多くして、予備をとっておく。

【台数】
印刷機に一度にかけるページ数の単位。

【タック】
印刷インクの性質のひとつで、「インクの腰」と言われる粘性のこと。タック値はインク自体をひきちぎる時の内部の抵抗力を測定したもの。

【チョーキング】
乾いた印刷物を指などでこすると、インクが粉状になって指につく現象。トラブルのひとつ。

【特殊インク】
通常の4色印刷に使用するプロセスインク以外の、インクの総称。金・銀、蛍光インク、パールインク、オペークインクなど。

【特色インク】
4色のプロセスインクのかけ合わせでは違ってしまう恐れのある色や表現しきれない色を、特に調合して作ったインク。薄色の他に、様々な色彩の特色インクがある。

【ドットゲイン】
校正刷りに比べ、本刷りで網点がつぶれて太くなる現象。本刷りでは高速印刷機で高圧がかかるために起きる。

【凸版】
3大版式のひとつ。版の凸部にインクをつけて印刷する様式。

【ドライダウン】
印刷直後の色調に比べ、インクの乾燥後の方が色が沈むこと。

【トラッピング】
多色印刷の際、先刷りインクに対する後刷りインクののりの状態。刷り間隔、刷り順などによって変化する。

【パールインク】
特殊インクの一つ。インクの表面に金属分子が被膜を作り、金属的に輝くような光沢を出す。不透明で、下刷りのインキの色は消える。

【箔押し】
金箔や銀箔、アルミ箔などを押し付けて印刷すること。書名やマークなどに使われることが多い。

【版ズレ】
2色以上の多色印刷で、各版がズレて印刷されること。色や形がにじんだようになる。

【プロセスインク】
オフセット印刷でY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各版に用いる多色刷りの基準になるインク。この4色のかけ合わせによって様々な色が印刷再現される。

【平圧式】
版にのせた紙に上から均一に圧盤をのせて圧力をかける。カードや名刺など、小さく、少部数の物を刷る印刷機にこの型式がある。

【平版】
3大版式の一つで版に凹凸がない。通常、オフセット印刷のことを指して言う。リトグラフ、石版、コロタイプなども平版。

【本刷り】
校了になった版を下版し、指定数印刷すること。

【増刷り】(増刷)
所定の部数に達した印刷物を、再び刷って部数を増やすこと。

【目詰まり】
印刷用紙の繊維や粉が刷版に付着して、網点の間にインクが詰まってしまう印刷のトラブル。

【モットリング】
グラビア印刷で、シャドウ部やベタ部分のインクが流れ、その跡がついてしまう印刷上のトラブル。